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イカレる少女A夏生(なつお)

イカレる少女A夏生(なつお) K27 4月23日

 快晴に恵まれ、今日も頬を撫でる風が深々としている。並木道の両手には、彼岸桜(ひがんざくら)が豊かに咲き誇っていた。
 紅淡白の綺麗な花びらが枝からひらりと舞い落ちり、最近新設された学園に一段と華を添えている。
 春の匂いに誘われるが如く、生徒達は一人二人と、桜道を歩き、学園の門をくぐり、玄関に入ってゆく。
 男子、女子が仲睦まじく手を繋いで登校しているさまは、傍目からも何とも微笑ましく絵になる光景ではある。が中には稀に男子同士、女子同士で手を繋いでいる輩も散見するのだ。即ち――同姓愛者である。
 大手を振るって学園に登校するさまは、男女同士のカップルならまだしも、同姓同士のカップルは、ちと問題があるように思える。

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Category: 小説

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ヒダラ第二章

ヒダラ第二章
2011年4月27日 皮モノ?・オリジナル
K27(著)


 今は力強い雨が木々や建物を荒々しく打ち付けている。さらりと木の葉が、揺れて落ちる程度の雨ではない。樹木は幹の根元から枝が折れて落つ。建物は横縦に揺さぶられている。天候は次第に豪雨となり、雷雨になり、暴風が出て、嵐となっている。
 先ほどはカラっと晴天。雲一つ無かった空が嘘のようだ。まさに晴天の霹靂ではないだろうか。
 そしてここ――周囲を原生林で囲まれている山々の中に一つの寺があった。決して広くも、狭くも無い。庭が存在する寺である。
 唯、誰も住んで居ないのか、ぼうぼうとした雑草が彼処に生い茂っていた。人間の膝丈まである草なのだ。
 寺には他にも特徴がある。鐘の紐が片方すす切れて、落ちかけている。
 本堂の風除けとなる筈の瓦、壁や戸板には鼠が齧ったような歪な穴が開いていた。隙間風が所彼処に入り込んでいる。
 この寺は俗に言う破れ寺だったのだ。処は尾張三山が連なる――丁度、本宮山と白山の山間部に位置している。
 本堂の瓦屋根は辛うじてあるが、雨風を完全に防げる代物ではない。
 そんな中で、雨宿りをしている者達がいた。男が四人、女が三人の計七人である。うち四人は床に付いていた。
 だが、この嵐の中でも、特に懸念せず、酒を飲んではどんちゃん騒ぎをしている者達が三人いた。
 三人が皆、熊みたいな巨躯をしており、年から年中顔やら腕やら脛から硬質な毛を隠さず、そう然と生やしていた。たまに足や腕を掻く仕草を見ると、虱(しらみ)や蚤(のみ)でもいるように思えてしまう。見るからに猛々しい男達である。
 毛むくじゃらの男達は泥に塗れた編み笠や蓑を着込み、背中には火縄銃を背負(しょ)っている。どうやら猟師のようだ。
 猟師達はささくれたった木床に胡坐を掻き、三人で囲むように飲み交わし談話していた。

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Category: 小説

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ガードマン(?)

ガードマン(?)
2011年03月09日更新 皮モノ・オリジナル
暁晃(著)


俺を眠りから目覚めさせたのは一本の電話だった。
「ふわぁ。仕事か……」
ベッドから起きて受話器を取る。そこから聞えてきたのは聴きなれた声だった。
「仕事だ。すぐに本部に来い」
「了解……」
俺は寝まきを脱ぐと、手短にハンガーに干してあった背広を着て出かけた。俺が根城にしているボロアパートから少し歩くと、桜並木があってそこを通る。時期は三月の中旬。蕾の桜が今か今かと開花を待っている。三月下旬から四月にかけて、この花は開き、入学生や新入社員を出迎えるのであろう。
「ま、俺には関係ない事だがな」
俺の名は貴崎(きさき) 真(ま)護(もる)。年齢は24歳。少しばかり特殊な職業をしている。しばらくして、コンクリート建ての立派なビルに着く。ここが俺の職場だ。受付にIDカードを渡し、俺は“本部”がある十三階へ向かう。
「お早うございます」
「おう。リーダーがお呼びだ。すぐに行け」
そこには、さっきの受話器から聞えてきたいかつい声の男がいた。俺の上司、久志(くし)田(だ) 岩(いわ)雄(お)だ。身体は俺の二倍くらい大きい大男でそれに似合う厳つい顔をしている。そこで俺は彼の言葉に疑問を持った。
「リーダーから直属にですか?」
「ああ。何でも、大きな仕事らしいからな。お前は期待のエースなんだ。胸を張って引き受けてこい」
「はい」
この仕事を七年ほどやっているが、今回の様にリーダーから直属に仕事が来る事なんて滅多にない。俺は気を引き締めてリーダーの居る社長室へ行く。社長室の扉にはこの組織のシンボルマークであるギリシャ神話の女神、アテナの横顔が小さな金細工で付いている。俺は少し緊張しながら、その扉を叩いた。
「貴崎真護、エージェントno,324。コードネーム“オハン”来ました。」
「入って頂戴」

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Category: 小説

Tags: 皮モノ  オリジナル  小説  K27  変身  

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ある意味で、かわり栄えするデートなのかな? ?

ある意味で、かわり栄えするデートなのかな? ?
2010年1月19日 皮モノ・オリジナル・小説
K27(著)


学校帰りの事だった。僕は歩きながら、何時もどおり愛用のPSP(カスタム使用ピアノブラック)でゲームをしていると、後ろから声を掛けられた。
 
「ヴォーイッス、好久ぁ(よ・し・ひ・さぁ)!」

 とても大きな声だ。伸びやかでキリっとした女の声。サァと言う語尾の延ばし方は独特。卓球の福○愛を連想させるような感じだ。
 誰だか知らないが、後ろにいる女性は荒々しく僕の名前を呼んでいる。慌てているのかな? 何かあったんだろうか? 心配する僕の胸奥が早鐘を鳴らしている。
 何事だと思い、僕は後ろを振り向く。汗を掻き、誰かが慌しく、走っている。前髪は落ちて顔が見えない。頭を下げている所為か、影を帯びて見える。が口元が何故か妙ににこやかだ。
 ――知っている。僕の知り合い……と言うか、永遠の天敵、多分……あっ、やっぱりアイツは!? 「椎……」と僕が彼女の名前を言おうとした、が上手く言えなかった。何故なら僕の喉に上手くラリアートがモロに入ったからだ。ジャスミート! 
 ゴキリと言う生々しい擬音が響く。破壊的な狂騒。
 僕の目先で彼女は細身な腕を全力で振り抜く。首根っこが打っ飛びそうになる。

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Category: 小説

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ヒダラ

ヒダラ
2010年10月20日 皮モノ オリジナル 小説
K27(著)

クリップボード01

序章

 静かな夜だった。その日は月が燦然と輝く夜であった。側の灯篭の灯りも、月明かりに誘われるように眩く光っているように見える。その灯篭の眩さに蛾が集り、ぶうーんと羽音をさせていた。
 側には深い御堀の池がある。水中には錦鯉が、水面(みなも)には水馬(アメンボ)が泳いでいる。波紋が浮き立つ、水面には薄っすらと月と屋敷が映り込んでいた。瓦屋根を設け、木材を多く用いた屋敷だ。
 屋敷の1町(約110m)先の周囲には堅固な塀がある。塀の外には点在するように田畑や民家が存在している。まるで一つの集落のようだ。丁度、集落の中心地がこの屋敷である。
 今日のように、月光が熟れていると言うのに。誰一人、外には人間がいない。屋敷からも民家からも人の気配がせず、静まり返り、暗かった。
 ――屋敷自体は月灯りを浴びる事はあっても、内側には届かない。屋敷の障子には光が差し込んだりはしない。其れは余りにも陰りが大き過ぎる所為だ。もしかするとこの屋敷ではなく、集落自体――村全体なのかも知れない。


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