演劇に必要なモノ
2010年06月20日 皮モノ・オリジナル・小説
K27(著) みゆき(画)
2010年09月22日 続編追加 ここは私立の名門――美河創造学院。文武両道がキャッチコピー。非常に倍率が高く、入るのも出るのも困難な高校。泣く人間もいれば、笑う人間もいる。様々な人間模様。
その中には俺もいる。俺は受験票を見ながら、掲示板に張り出された合格番号を必死で探す。そこが、天国か地獄の別れ目だから。どうやら、俺は天国行きのようだな。
頭を抱え、合格番号を見ながら俺は一人ほくそ笑んだ。そこに、俺は受かったからだ。これからの事を考えると思わず笑いが込み上げてくるぜ。楽しいスクールライフの始まりだ。
――入学して一週間がたった。ちょうど学校にも慣れた頃。ついに新入生募集の部活が解禁となる。放課後。俺は迷わず入部届けに、ある一つの部活の名前を書いて部室へと足を運ぶ。
部室は一階の階段の裏にひっそりとある。そこは暗くジメッとして、いかにも人を寄せ付けない雰囲気の場所だ。普通の人間なら中にも部活にも入ろうとは、まずしないだろう。だが、俺は入る。
ある目的の為に。
部室の前に立つと、俺は二三回、ドア越しにノックをした。返事がない。誰も居ないのか。それなら何故、中から声が聞こえてくるんだ。ドアの前からでは、何を言っているのかよく分からない。
だから俺はドアに耳を当てた。よく澄まして聞く為だ。
『あふぅ……んん……気持ちいいん』
『どうだい。ここかい、ここなのかい?』
『あっふぅ、や、やぁぁん! す、すっごくいいのぉ』
「!?」
一瞬ドキッと驚くと俺は思わずドアから耳を離してしまう。中で一体、な、何をしているんだ? 何だ、妙に口が渇く。それに、この音と匂いは。ま、まさかな。ハハ……。
俺は生唾をゴクリと飲み込み、ドアノブを握り締める。……開いているのか。どうやら鍵は掛かっていないようだな。――どうした事だ、心臓の鼓動が高鳴る。クソ、止まらない。開けようとすると汗で手が滑ってしまう。
身体が思うように働かない。しっかりしろ、俺。まずは深呼吸だ。ふぅ、ふぅ……目的がある。ふぅ、崇高な目的が。よーし。俺は気を落ち着かせると意を決してドアを開けた。
中は思ったより暗くは無い。その所為でハッキリと見てしまう。そこには、俺が予想していた事が行われていた。広いテーブルの上で男と女が一つになっている。しかも、騎乗位だ。男が女を下から勢いよく突き上げている。
巨大なイチモツで。そして華麗に。女は男の為に絶妙に腰を使う。上手い。実に見事だ。俺は二人に心を奪われた。そして二人とも口から涎を垂らし、今にも逝きそうだ。一応、気を利かせてドアを閉めた。そして二人はフィニッシュを迎える。
『ううっ、あぁぁああん!』
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